前回は、基本母音の発音について、音声とともに説明しましたが、
今回は基本子音です。
これらの母音と子音が組み合わさって一文字ができあがります。
●基本の子音14種類
ㄱ, ㄴ, ㄷ, ㄹ, ㅁ, ㅂ, ㅅ, ㅇ, ㅈ, ㅊ, ㅋ, ㅌ,ㅍ, ㅎ
【ㄱ】……[k / g]カ行の「k」とガ行の「g」の中間の音です。
例えば日本語のフォーマルな会話で「○○さんが……」と言う時、この「が」をはっきりした「ガ」ではなく、柔らかい「か / が」を使いますよね。この時の「が」に似たような音です。ただ、初めのうちは難しいかもしれませんので、「g」の方を意識して発音すれば問題ありません。
・「가」の発音(子音「ㄱ(k / g)」と母音「ㅏ(a)」)
例えば日本語のフォーマルな会話で「○○さんが……」と言う時、この「が」をはっきりした「ガ」ではなく、柔らかい「か / が」を使いますよね。この時の「が」に似たような音です。ただ、初めのうちは難しいかもしれませんので、「g」の方を意識して発音すれば問題ありません。
・「가」の発音(子音「ㄱ(k / g)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㄴ】……[n] ナ行の「n」の音です。
・「나」の発音(子音「ㄴ(n)」と母音「ㅏ(a)」
【ㄷ】……[t / d] タ行の「t」とダ行の「d」の中間の音です。
こちらも「ㄱ」と同じように、ローマ字の「t」と「d」の中間の音で、日本人にとっては難しい音ですが、初めは「d」の方を意識して発音すれば問題ありません。
・「다」の発音(子音「ㄷ(t / d)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㄹ】……[r] ラ行の「r」の音です。
・「라」の発音(子音「ㄹ(r)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅁ】……[m] マ行の「m」の音です。
・「마」の発音(子音「ㅁ(m)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅂ】……[p / b] パ行の「p」とバ行の「b」の中間の音です。
これも難しいようであれば、初めは「b」の方を意識して発音しましょう。
・「바」の発音(子音「ㅂ(p / b)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅅ】……[s] サ行の「s」の音です。
・「사」の発音(子音「ㅅ(s)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅇ】……[∅ / ŋ] 無音「∅」、パッチムの場合「ŋ」の音です。
普通の子音としての「ㅇ」は無音で、発音しない音です。しかし、パッチム(※講座1を参照)として使われる場合、「ŋ」の音になります。これはカタカナで「アン」と言った場合の、「ン」の音です。発音してみると最後に口が開いたままになるかと思います。この感じを意識しましょう。
・「아」の発音(子音「ㅇ(∅)」と母音「ㅏ(a)」)
☆「ㅇ」がまったく発音されていないことが分かると思います。
【ㅈ】……[tʃ / j] ジャ行「j」とチャ行「ch」の中間の音です。
ジャ行、チャ行など日本語にはありませんが、この「j」と「ch」の間の音を意識しましょう。難しいようであれば、初めは「j」の方を意識して発音していれば問題ありません。
・「자」の発音(子音「ㅈ(j / ch)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅊ】……[tʃʰ]チャ行の「ch」の音です。
「ㅈ」 の項で、「j」と「ch」の間の音が難しいようであれば、まず「j」で発音するという理由は、この「ㅊ」と混同しないようにするためです。注意点は、力を入れないように発音することです。
・「차」の発音(子音「ㅊ(ch)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅋ】……[kʰ]カ行の「k」の音です。
これも「ㄱ」と混同しないよう気をつけましょう。「ㅊ」と同様、力を入れないよう発音してください。
・「카」の発音(子音「ㅋ(k)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅌ】……[tʰ]タ行の「t」の音です。
「ㄷ」と混同しないよう気をつけましょう。力を入れないよう発音してください。
・「타」の発音(子音「ㅌ(t)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅍ】……[pʰ]ぱ行の「p」の音です。
「ㅂ」と混同しないよう気をつけましょう。力を入れないよう発音してください。
・「파」の発音(子音「ㅍ(p)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅎ】……[h]ハ行の「h」の音です。
・「하」の発音(子音「ㅎ(h)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅍ】……[pʰ]ぱ行の「p」の音です。
「ㅂ」と混同しないよう気をつけましょう。力を入れないよう発音してください。
・「파」の発音(子音「ㅍ(p)」と母音「ㅏ(a)」)
【ㅎ】……[h]ハ行の「h」の音です。
・「하」の発音(子音「ㅎ(h)」と母音「ㅏ(a)」)
さて、いかがでしたか?
基本母音、基本子音を覚えたら、もうすでに覚えられる単語がたくさんありますよ。
次回の講座では、基本母音を組み合わせた合成母音について勉強しましょう。
お楽しみに!
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